ようやく復旧しました(2007年9月26日)



パソコンの故障でしばらく休んでいたこの「有志舎の日々」もようやく復旧しました。
一時はどうなる事かと思いましたが、友人たちの協力で何とか元に戻すことができました。久我君、吉田さん、飯田君、有り難うございました。

さて、この間にあったことをだらだらと書くことにします。
9月初めに、日本経済評論社のK社長と中央大学名誉教授のK先生と3人で、そば屋で呑みながら歓談しました(おっと、お二人ともKではややこしいのでK先生は「SK先生」とします。あまり変わらないか、まあいいや)。

K社長は有志舎立ち上げの前からお世話になっている出版界の大先輩で、「べらんめぇ」口調でまくしたてる、「口は悪いが、人は好い」という群馬県人(こんな事書くとまた怒られるかも・・・)。有志舎を立ち上げようと相談したときには、「出版社なんて食えないからやめろやめろ!」と言いながらも、取次会社はじめ色々な出版業界の人を紹介してくれたり、常に出版社経営(「経営」というほど大それた事もしていないのですが・・・)についての悩みを相談している「師匠」です。

一方、SK先生は15年以上前、私が某出版社の駆け出し社員だった頃からのお付き合いで、その時代に2冊ほど本を作らせていただいているベテラン近代史研究者(元々は政治学出身)。
でも、このKKコンビ自体はもっと古い付き合いで、時に罵り合いかとも思えるような激しい議論をするかと思えば、お互いを気遣うやさしさもさりげなく伝えることができるような仲(男同士でちょっと気持ち悪い?いえいえそんなことないですよ。美しき友情です!)。

このときも、今SK先生にお願いしている本の話(K社長も私も1冊ずつ執筆をお願いしている)から始まって、他の研究者の噂話に政治や世相のこと、はては若き日の恋愛話にまで発展し(脱線し?)、時間はあっという間に過ぎていきました。
お開きの際には、「こういうところでの付き合いが編集者として大事なんだよ!なあ、永滝っ!」というK社長のお言葉(たしかこう言ったような・・・こっちも酔っていてよく覚えていない)。おっしゃる通りです。これでも出来る限りそういう機会をもとうとしているんですが、まだまだ甘い。
「本の企画は会議室で出るんじゃない。呑み屋で出るんだ」
というのは至言です。SK先生へお願いしている本も、前に呑んでいるときに「それいいねぇ」ということで決まったものなので。

それにしても、SK先生にはこの十数年間お世話になりっぱなしです。何も分からない新米編集者を、著者としてさりげなく育ててくださったといってもいいと思います。そして私が独立して小さな出版社を立ち上げたあとも、一肌脱いでくださるという。しかも、恩に着せるという事は微塵もなく、今度もまたきわめてさりげなく。
しかし、このときは、そんな感慨にひたる間もなく、何時間かの「激論」の後で(途中、酔っぱらいのつねで、何度か同じ話に戻りつつ)、SK先生は「おお、もうこんな時間だ。電車が無くなる!」と言って、神奈川県の二宮町まであたふたと帰っていかれました。

残った我々2人はというと、「もう一軒いくぞっ!」というK社長のかけ声のもと、神保町の夜の闇に消えていったのでした。
もちろん、翌日がひどい二日酔いだったのは言うまでもありません。