てんのうはか
天皇墓の政治民俗史


岩田重則 著
A5判、530ページ
本体価格 3,400円(税別)
ISBN978-4-908672-12-5


近現代の神道的な形式による天皇墓は、他の時代の天皇墓と比較して明らかに異質である。これは前近代の再編成なのだろうか、それとも前近代との断絶なのだろうか。本書は、文献資料はもちろん、考古資料・民俗資料をも利用し、さらには武士墓や庶民墓などとも比較しながら、古代から近現代にかけての天皇墓の全体像を通史として叙述する。天皇墓の変遷をたどることにより、その変容の意味や政治と民俗との相関関係を考える。



(目次)

序――天皇墓の課題と比較史の方法
T 古代――火葬墓制の形成
  1 仏教受容と火葬のはじまり/2 浄土信仰のなかの仏教儀礼的火葬
U 中世――天皇の「西方極楽」往生?
  1 仏教的火葬儀礼の形成/2 中世天皇墓からみた「両墓制」と民俗的火葬墓制/3 「両墓制」についての仮説/4 泉涌寺と深草法華堂
V 近世――天皇の「西方極楽」往生?
  1 中世的秘儀の解体/2 火葬の停止と遺体槨納葬/3 武士墓の遺体槨納葬と庶民墓の遺体埋葬
W 天皇墓の明治維新――神道式跪拝への転換
  1 「玉体」の誕生/2 八角台形の孝明天皇墓/3 天皇墓の神仏分離と人格神の新造/4 「皇霊」祭祀の新造
X 近現代(1)――神葬祭の様式的完成
  1 近現代皇族墓の新造/2 帝室制度調査局の天皇墓・皇族墓原案/3 明治天皇の遺体槨納葬
Y 近現代(2)――近現代天皇墓の完成
  1 国葬令・皇室喪儀令・皇室陵墓令の制定/2 大正天皇墓の円形ドーム/3 火葬による神葬祭
結――政治と民俗

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